2023年8月28日月曜日

 初めてのブックカフェでの読書会(2023年8月)

市『男女共同参画社会基本条例』制定時の頃の話を当事者から聞く 

 国内でも、昭和 60(1985)年 「女子差別撤廃条約」批准、同年、「男女雇用機会均等法」成立、そして平成 11(1999)年 「男女共同参画社会基本法」施行となり、”地方でも条例制定を”と言う機運が高まってきていた。
そして平成16(2004)年、つくば市男女共同参画社会基本条例は制定された。

市の女性懇話会(1996)→グループで活動

話をしてくれた一人は、当時、市の担当課から出席を要請され、市民による「つくば市女性懇話会」に出席した。参加していたのは、市内で様々な分野で活躍している錚々たる女性たちだったという。そしてその集まりをきっかけに、一つの「男女共同参画を考えるグループ」としての活動が始まった。

「女子差別撤廃条約」の冊子作り→啓発活動へ

そのグループでは、男女共同参画を推進するために「女子差別撤廃条約」をわかりやすく伝える為にたくさんのイラストを入れた冊子をメンバーで研究しながら作成し、アジア女性資料センターの助成金も得て発行した。この冊子を使って啓発活動を行い、小学校にもこの冊子を持参して子どもたちに話をする活動も行ったり、署名活動なども積極的に行った。その積極的なフットワークのよい地道な活動に驚かされた。

 条例制定へ(平成16年2004)

しかし全て順調に活動が進んだわけではなく、当時、市には男女共同参画に反対する論客やそのグループもあり啓発活動を行う中で、反対派が机を叩いたり大声を出しての反対表明をする場面にも遭遇したことも話してくれた。バックラッシュの嵐が全国で吹いていたのを思い出した。


*参考(男女共同参画条例・ジェンダー平等条例の各自治体状況)http://www.rilg.or.jp/htdocs/img/reiki/147_gender.htm



いつもと違うブックカフェでの読書会

初めてのブックカフェでの読書会に私は少しだけドキドキしていた。初めての場所で「男女共同参画社会基本条例時のお話コーナー」もあり、どうなるかな?と少し取り越し苦労をしていた。
しかし実際にはいつものように始まり、むしろコーヒやデザートなどもいただきながらのリラックスした会だった。オーナーの優しい気遣いで、カフェを訪れていた学生さんが途中から参加してくれるという意外性のある素敵な楽しい読書会だった。